かかりつけ医 |
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一般医にかかった場合は医師のCalling Card(名刺)をもらい、救急時に備えて緊急呼出に対応できるかどうかを聞いて確認して置くとよい。自宅の電話番号や呼出の方法を教えてくれるようであれば、かかりつけ医、家庭医として活躍してくれるであろう。このような医師が病院内にオフィスを持っている医師である場合はその病院の救急を利用すればいい。また、医師の名刺などに他の病院名も記載されていることがある。医師の名刺に記載されている病院には、その医師が登録しているので、その中のどの病院でもその医師の診察を受ける事が可能になる。また、医師が登録している病院ではその医師が主治医になることが出来る。救急室についたら、まずかかりつけの医師の名前をつげて連絡のつくばあいには病院側から連絡をとってもらうのがいいだろう。救急室から入院になる場合などには、かかりつけの医師がなければ登録医の中から当番制などで主治医が選ばれて救急医から引き継がれる事になる。救急医にかかりつけ医をつげておけば連絡が取れ次第、その医師に引き継がれる事になる。入院の必要が無い場合でも、救急室のプライマリーケアは一時的な応急処置の為のものなので、後日必ずかかりつけ医に診てもらう事が原則と考えておいた方が良い。
フィリピンでは、専門医制等のために家庭医、かかりつけ医の存在が重要になる。また救急にあたっても、かかりつけ医ができれば非常に大きな力を発揮してくれる。しかし、実力ある収入の多い医師は数カ所の病院にオフィスをもつことも多く、そのオフィスの診察時間以外は診察を受け付けない場合が多いようで、かかりつけ医としてあるいは家庭医となってもらうのは難しい場合が多いようである。これはフィリピンの治安にも関係があり、患者は医師側からよほどの信用をもらわないと緊急時の為とは言っても医師への個人的なコンタクト法を教えてもらえない事が多いからである。また十分な収入を確保できている医師は、オフィスタイム以外は働きたがらないという事情もある。